【チェックリスト付】注文住宅の施主検査・引渡し確認ポイント全集
施主検査(竣工検査)とは——引渡し前の最終確認
施主検査とは、建物の完成後・引渡し前に施主(あなた)が建物を最終チェックする検査です。図面通りに施工されているか、傷や不具合がないかを確認し、問題があれば補修を依頼します。
施主検査で確認すべき重要項目——外装編
まず建物の外側から確認します。晴れた日の午前中に実施するのがベストです。
- 外壁:ひび割れ、汚れ、色ムラがないか。サイディングの継ぎ目(シーリング)が均一に充填されているか
- 屋根:遠目で瓦やスレートのズレがないか確認。雨樋の取り付けと傾斜方向が正しいか
- 基礎:大きなひび割れ(0.5mm以上)がないか。基礎パッキンが均等に設置されているか
- 窓・サッシ:全ての窓の開閉がスムーズか。鍵がきちんと閉まるか。網戸の破れがないか
- バルコニー:防水処理が適切か。排水溝に水が流れるか。手すりのぐらつきがないか
- 外構との接続:雨水の排水経路。エアコン室外機の設置位置。給湯器の位置
施主検査で確認すべき重要項目——内装編
室内は図面と照らし合わせながら、一部屋ずつ丁寧に確認します。
- 壁紙(クロス):継ぎ目のズレ、浮き、シワがないか。コンセントカバー周辺の仕上がり
- フローリング:傷・汚れ・色ムラがないか。床鳴りがしないか全ての場所を歩いて確認
- 建具(ドア・引き戸):全ての開閉がスムーズか。閉めたときの隙間が均一か。鍵の動作確認
- コンセント・スイッチ:図面通りの位置・数か。通電テスト(充電器を差して確認)。スイッチの対応照明が正しいか
- キッチン:引き出し・扉の開閉。水栓の水漏れ。食洗機・IHの動作確認。換気扇の作動
- 浴室:水栓の水漏れ。排水の流れ。換気扇の動作。鏡やタオルバーのぐらつき
- トイレ:水の流れ。ウォシュレットの動作。ペーパーホルダーの取り付け
- 収納:全ての棚板の取り付け。ハンガーパイプの固定。扉の開閉
施主検査で見つかった不具合の対応方法
不具合が見つかった場合の対応手順を押さえておきましょう。
指摘箇所はその場で写真を撮り、マスキングテープを貼って印をつけます。写真は遠景(どの部屋のどこか)と近景(不具合の詳細)の2枚をセットで撮影。
指摘箇所を一覧にまとめ、施工会社と書面で共有。口頭だけの指摘は「言った・言わない」のトラブルの元です。メール添付でもOK。
補修が完了したら必ず再検査(手直し確認)を行います。補修の品質が不十分な場合は、遠慮なく再補修を依頼しましょう。
未補修の項目がある場合は、引渡し承認書にサインしないでください。「入居後に補修します」という約束は、守られないリスクがあります。
引渡し当日の流れと受け取るべき書類
施主検査の補修が完了し、いよいよ引渡しです。当日の流れと受け取るべき重要書類を確認しましょう。
| 受け取る書類 | 内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| 建築確認済証・検査済証 | 建築基準法に適合している証明。紛失すると再発行不可 | 最重要 |
| 住宅性能評価書 | 耐震等級・断熱等級の公的証明(取得した場合) | 重要 |
| 各設備の保証書・取扱説明書 | キッチン・浴室・給湯器・エアコン等の保証書と説明書 | 重要 |
| 建物図面一式 | 設計図・構造図・設備配管図。リフォーム時に必要 | 重要 |
| アフターサービス基準書 | 保証期間・定期点検スケジュール・連絡先 | 重要 |
| 鍵一式 | 玄関・勝手口・窓の鍵。スペアキーの本数も確認 | 必須 |
よくある質問
施主検査はいつ、どのくらいの時間がかかりますか?
建物完成後・引渡しの1〜2週間前に実施するのが一般的です。所要時間は2〜3時間が目安。35坪の2階建てで全ての部屋・設備をチェックすると3時間程度かかります。晴れた日の午前中に実施すると、自然光で傷や色ムラを発見しやすくなります。費用は無料で、施工会社が立ち会います。
施主検査で特に注意すべきポイントは?
最も重要なのは「全てのコンセントの通電確認」「全てのドア・窓の開閉確認」「全ての水栓の水漏れ確認」の3つです。これらは使い始めてから気づくと生活に支障が出る項目です。加えて、フローリングの傷・床鳴り、壁紙の浮き・シワ、建具の隙間なども忘れずに確認しましょう。マスキングテープを持参し、不具合箇所に貼って印をつけると効率的です。
引渡し時に受け取る書類で最も重要なものは?
「建築確認済証」と「検査済証」が最重要です。これは建物が建築基準法に適合していることの公的証明で、紛失すると再発行ができません。将来の売却時にも必要になるため、大切に保管してください。次に重要なのは「建物図面一式」(リフォーム時に必要)と「各設備の保証書」(故障時の無償修理に必要)です。
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